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胃内視鏡検査で
診断可能な疾患
DIAGNOSIS-STOMACH

胃内視鏡(胃カメラ)検査で
診断可能な疾患

見つけにくい病変も検査で診断

内視鏡を胃に挿入し直接粘膜面を観察します。胃の中の色調の変化、凹凸の変化から病変を見つけます。色素を散布や、特殊光を用いる事で病変も同定できるようになりました。なんらかの病変を疑った場合には生検といって組織を一部採り、病理検査で診断を確定することが出来ます。

経鼻法・経口法は患者さんとの
相談で選択します

花粉症を代表とするアレルギー性鼻炎で鼻腔が殆ど閉塞している人も多く、経口法がなくなる事はありません。経口法でも充分楽に施行できますのでご安心ください。当院では、経鼻法、経口法のいずれにも対応できます。どちらを選択するかは、患者さんと相談の上、決めています。
実際に患者さんと接してみて、経口法でも楽にできる事を体感した人は、「鼻から入れられるのは、刺激が強そうですね」と及び腰になる方もおられるし、過去に経口法で辛い思いをされた方は「是非、経鼻法でお願いします」とおっしゃる方もいます。
大抵の方は経鼻を選ばれるますが、鼻からの挿入で辛い思いをされたことがある場合などは口からの挿入を選ばれる方もいらっしゃいます。

胃内視鏡検査では、
このような疾患を診断します。

健康診断での検査結果や、日常生活で感じられる症状など、些細なことでも構いません。
早めのお問い合わせが、病気の早期発見につながります。

胃や十二指腸の疾患について

逆流性食道炎

胃液の逆流が起こり食道に炎症を起こした状態が逆流性食道炎です。胃には胃液から細胞を守るメカニズムがありますが、食道には備わっていないため、保護ができないのです。

胃液の逆流が起こると、胸やけ、むかつき、胸部の痛み、咳、喉の違和感、喉が詰まった感じがする、声がれ、睡眠障害などの様々な症状がおこります。

逆流性食道炎の原因は、食道や胃の蠕動運動の低下、肥満や加齢などの要因によって起こります。そのため、胃酸を抑える薬の服用や、肥満や食生活など日常生活の改善が治療法となります。

食道がん

食道がんは、食道の内面をおおっている粘膜の表面からできます。初期には症状がないことが多く、がんが進行するにつれて、飲食時の胸の違和感、飲食物がつかえる感じ、体重減少、胸や背中の痛み、咳、嗄声(させい:声のかすれ)などの症状が出ます。
また、食道のどこにでもがんができる可能性があり、食道内にいくつも同時にできることもあります。

胃がん

胃がん発生については、要因が複数あるとされ、ピロリ菌(ヘリコバクターピロリ菌)の持続感染、喫煙習慣、食生活(高塩分食、低繊維質)などの生活習慣ががん発生リスクを高める要因といわれています。中でもピロリ菌は日本人の中高年層の感染率が非常に高く、一番のリスクと考えられています。

胃がんは初期症状が出ることがまれで、進行した場合の代表的な症状は、みぞおち周辺の痛み・不快感・違和感、胸焼け、吐き気、食欲不振や体重減少などが挙げられます。胃内部で出血を伴う症状の場合は、黒色の便が出たり、吐血したりすることもあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍の代表的な症状は胃痛(食後に多い)です。原因はピロリ菌の感染や鎮痛解熱剤の過度な使用によって起こります。また、ストレス性の原因も考えられます。放置すれば多量出血や胃に穴があくことがあり、早めの治療が重要です。
胃潰瘍は症状や内視鏡所見が胃がんと類似することもあり、生検による鑑別が必要です。ピロリ菌感染がある場合、除菌治療を行うことで胃潰瘍の治療および再発防止につながります。服用する薬の中に、胃潰瘍の原因となる成分が含まれている場合は、服薬についてもご説明させていただきます。

十二指腸潰瘍は胃潰瘍と同様に、十二指腸の粘膜が傷ついて潰瘍化し、症状としては腹痛(食前に多いです)が起こります。放置すれば多量出血や穴があくことがあり、早めの治療が重要です。ピロリ菌感染から発症することが多く、若い方にも多い疾患です。胃潰瘍と同様にピロリ菌感染の有無を調べることが重要で、除菌により再発を防止することができます。

ピロリ菌感染

胃の中は酸性が強く菌は生存できない環境とされてきましたが、ピロリ菌という菌が、胃の中に感染し慢性的な炎症の発生原因となり、胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍等を含め、全身の様々な病気の原因であることがわかってきました。ピロリ菌の検査方法には内視鏡で胃の組織を一部生検する方法、呼気で調べる方法(呼気法)、血液中の抗体を調べる方法、便中の抗原を調べる方法などがあります。
胃カメラで胃にピロリ菌感染が疑われる場合、保険適用でピロリ菌の検査を受けることができます。

慢性胃炎

慢性的に胃に炎症がある状態です。原因としては、ピロリ菌感染やストレス、生活習慣(暴飲暴食・アルコール)、鎮痛剤の長期服用などがあります。
炎症が続く慢性胃炎では胃もたれ、胃痛、食欲低下などが起こることがあります。
症状が出ないことも多いほか、ピロリ菌感染をともなう慢性胃炎は、胃がんが発生し易いので早めの除菌が必要となります。

アニサキス

イカサバなどに寄生するアニサキス(寄生虫の一種)の感染により、激しい腹痛などを起こします。冷凍や加熱によって死滅するため、感染予防には調理法も挙げられます。虫体は2cm程度と肉眼で見える程度の大きさであり、しっかりと咬めば生食しても感染するリスクはほとんどありません。
アニキサスは胃の粘膜にもぐり込むため、かなりの激痛となる場合もあります。内視鏡によりアニサキスを除去することにより症状は劇的に改善します。生魚を食べたあとに胃に強い痛みが起こったら、すぐに内視鏡検査を行ってください。

機能性ディスペプシア

慢性的な上腹部の症状があって内視鏡検査を行っても、胃炎や逆流性食道炎、がんなどの器質的な病気が特定できない場合、機能性ディスペプシアと呼ばれています。
診断のためには粘膜の異常がないことを確認するため、胃カメラは必須の検査となります。
適切な診断と治療を受けることにより症状を改善することができます。